Windowsパソコンで C# のプログラム開発する場合 Visual Studio を使うのが普通であるが、 コマンドプロンプトを立ち上げて、コマンドラインでコンパイルすることができる。
殆どの言語には何らかの開発システムが備わっているが、プログラミング言語を習得するとともに その開発システムの操作方法を知らねばならない。
このため、Android Java は Android Studio を使っているが、パソコン上の Java は javac を 使い、C# の場合は csc を使っている。
コマンドラインでのコンパイラ csc.exe は .NET Framework に含まれている。 標準的な Windows パソコンには備わっているが、なかった場合のインストール手順は記事[1]に記載されている。
また、使い勝手をよくするには環境変数の設定がいるが、ここではその設定方法は省略する。
自分のパソコンでコマンドプロンプトを起動して、csc をキー入力して Enter を押すと、以下のようになる。
これでコンパイラのバージョンが確認できる。 このパソコンには Visual Studio 2022 もインストールしているが、そこに含まれるコンパイラではない。
c:\gisa>csc Microsoft (R) Visual C# Compiler version 4.8.4084.0 for C# 5 Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved. This compiler is provided as part of the Microsoft (R) .NET Framework, but only supports language versions up to C# 5, which is no longer the latest version. For compilers that support newer versions of the C# programming language, see http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=533240 warning CS2008: ソース ファイルが指定されていません。 error CS1562: ソースのない出力には、/out オプションを指定しなければなりません。
お決まりの hello.cs をコンパイルして、実行する。
// hello.cs using System; class HelloWorld { public static void Main() { Console.WriteLine("Hello World!!"); } }
c:\gisa>csc hello.cs Microsoft (R) Visual C# Compiler version 4.8.4084.0 for C# 5 Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved. This compiler is provided as part of the Microsoft (R) .NET Framework, but only supports language versions up to C# 5, which is no longer the latest version. For compilers that support newer versions of the C# programming language, see http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=533240 c:\gisa>hello Hello World!!次のように、/nologoオプションを使えば、ロゴの表示を抑止できる。
C:\gisa>csc /nologo cs\hello.cs C:\gisa>hello Hello World!!