問題および解答 | コメント | ||||||||
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問1.10 進数の 25 を 8 ビットの 2 進数で表わせ。[1点]
[答: 00011001] 25=16+8+1=24+23+20
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少数ですが、最初の 000 を書いていない解答がありました。 日常、10進数では、前に0を書くことは少ないが、8ビットという指定があるため、 答を (11001)2とするのは誤りである。 そのほか、8ビットを8進数と取り違えている誤りが散見された。 | ||||||||
問2.論理式 A+A を簡単化せよ。[1点]
[答: 1]
| 基礎事項確認のための問題である。さすが、間違えている人はほとんどいない。 | ||||||||
問3.論理式 X=A+B・C と等価な回路図を書け。[1点]
| 少数であるが、AND記号とOR記号が逆になっている答案がある。 最も基本的な記号であるから、取り違えないようにしましょう。 | ||||||||
問4.Dフリップフロップ回路に以下の図に示す信号が入力されたときの出力Q
をタイムチャートで表せ。
ただし、初期値は0とし、クロック(clock)の立ち上がりで変化するものとする。[1点]
答:
| 間違えた人は、Dフリップフロップが何だったか、 基本事項を確認してください。 | ||||||||
問5.次の真理値表から論理式を導き、簡単化せよ。答えだけでなく、導出過程またはカルノー図を書くこと。[2点] [答: Q=A・C+B・C]
| この問題の場合には、
カットアンドトライ法でも比較的簡単に解けるが、
カルノー図法で解いている人が多かった。 カルノー図では、 縦のラベル AB の値を 00, 01, 10, 11 としている誤りが散見された。 ここは、グレイコードで 00, 01, 11, 10 としなければならない。 これを間違えると、正しいサークル(グループ化)が書けないので、 注意しましょう。 カルノー図法で論理式を求めた後、更に式を簡単化しょうとしている 人が散見されるが、通常は、それ以上簡単化できない。 この場合、サークルは二つであり、三つ選らんで余分な式を追加するのは誤りである。 | ||||||||
問6.次の回路図を論理式で表し、簡単化せよ。[2点] [答:X=A+B]
X=A・B+B=A・B+(1+A)・B
=A・B+A・B+B
=A・(B+B)+B
| 間違いは少なかった。ただし、問3のコメントで書いたように、
AND記号とOR記号を取り違えている人は、この問題でも、間違えています。
答えをX=A・B+Bとして、簡単化ができていない解答と その後の簡単化を間違えている解答が散見された。 それほど、難しい簡単化の手順ではないので、しっかり理解しましょう。 カルノー図法での簡単化でもOKです。 2変数でもあり、カルノー図でも間違いは見当たりませんでした。 | ||||||||
問7.下の回路におけるタイムチャートを完成し、
図に示した時刻 t1, t2, t3 における X の値の組合せを選べ(番号を○で囲め)。[2点]
[Ans.: 3]
| 解答に時間のかかる問題でしたが、よくできていました。
ただし、タイムチャートが手つかずの解答がかなりありました。
問題には、「タイムチャートを完成し」と指示があります。
問題文をしっかり読んで、解答する習慣をつけましょう。 タイムチャートでは、 なぜか、最初の区間の値を 0 としている解答が散見されました。 t1の前の区間のため、気を抜いたり、見落としたのかも知れません。 時間が許す限り、慎重にあたりましょう。 |