今日では、よく使われているプログラミング言語だけでも、数十は存在する。 ある調査での普及率上位10言語を下表に示す[2]。
7年前に比べると、Python が躍進している。Javaの人気が落ち、C/C++に抜かれた。 C/C++合わせるとシェア30%近く、ダントツ。
プログラミング言語の普及率(2023年)
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プログラミング言語の普及率(2016年)
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C言語は、OS記述言語として誕生したものであり、高水準言語であるがアセンブラ的な低レベルの操作ができる。 高水準言語の中では、最速の実行速度を誇る。 ポインタ演算、ビットごとの論理演算などの機能を持ち、ハードウェアに密着した処理を効率よく記述できる。 このため、OSなど基幹ソフトウェアだけでなく、 業務系システム開発や組み込み系システム開発など幅広い分野で使われる。
JavaはWeb系システムの構築において、人気の高いプログラミング言語である。 HTML、JavaScript、Javaなどを組み合わせてWebシステムの画面や処理プログラムが作成される。 また、システムだけでなく携帯などのアプリ開発にも利用されている。
C言語にオブジェクト指向を組み込んだ言語である。 iPhoneアプリの開発に使われることから、普及率が高まった模様である。
Cを拡張してオブジェクト指向化したもの。 C++はCと同等の実行効率と移植性を持っている。 当初はCのスーパーセットだったが、現在は互換性は失われている。 しかし、可能な限りC言語との互換性を持ち、C言語から比較的スムーズに移行できる。
Javaのマイクロソフト版といわれるが、言語仕様は異なる。
PHPはホームページ制作などで、幅広く利用されているスクリプト言語である。 サーバーで動き、その名(Hypertext Preprocessor)のとおり、動的に HTMLで記述されたページを作り出すもの。
日本ではあまり使われていないが、米国では人気が高いスクリプト言語のひとつである。 多くのWebサイトの開発に用いられている。 Google社では Java、C++、Python を社内で用いる3大言語としている。
PHPと異なり、ブラウザ上で動くスクリプト言語である。 ただし、最近はnode.jsとかいうサーバサイドJavaScriptも出てきているらしい。 ホームページやシステムをJavaScriptだけで構築することはできない。 HTML、PHP、Javaなど、他のプログラミング言語と合わせて構築する。
歴史のあるスクリプト言語である。JavaScript、PHP、Rubyなどに影響を与えている。 Webアプリケーション、システム管理、テキスト処理などのプログラムを書くのに広く用いられている。