できれば、スマホの地図アプリの実機デバッグはなるべく減らしたい。 実機デバッグではバッテリーの消費が大きいため、スマホのバッテリーの寿命を縮める。
手元に、買ってみたが、ほとんど使ったことのないモバイルPC one-netbook がある。 まず、このモバイルPC に Android OS を載せて、Androidデバイスにしてみたい。
いずれは、スマホに置き換える前までは地図システムを載せていた Windowsタブレットに Android OSを載せた方がスマホに近いかも知れない。
2、3年前には Oracle VM VirtualBoxに Android-X86 を載せてみた。 本格的に使ってみる場合、仮想マシンよりもデュアルブートが良さそうなので、 今回は、デュアルブートを試す。
新たにパーティション分割を行う場合、バックアップ作成などに手間取る。 幸い、one-netbook では、50GBのD ドライブが備わっていた。 ここにあるファイルを Cドライブにコピーした。
新たにパーティション分割をすることなく、Dドライブを Android OS用とする。
Windows PCで動作する Android OS にはいくつかのバリエーションがある。 実機デバッグ用として何が最適かはまだ不明であるが、まずは、記事[1]に従い Android X86 を試す。
isoファイルをダウンロードして、USB起動ディスクを作成した。
BIOS起動方法はPCメーカーにより異なる。one-netbook の場合、USBメモリを挿して、 電源を入れて、ロゴが現れたとき、Esc あるいは Del キーを数回たたくと BIOS起動となる。
デフォルトでは Windows が起動されるようになっているため、まず、起動順序のトップをUSBメモリに変更する。 ↓、↑キーで USBメモリを選び、enterキーで選択、+、ー キーで移動させる。
Save & Exit でBoot順序変更を完了する。
USBメモリで起動したら、インストールを行う。
Windowsを起動して Dドライブ(ntfs)をチェックすると、android-9.0-r2 ディレクトリが作られており、 data.img 2GB、initrd.img 1.29MB、kernel 7.16MB、ramdisk.img 1.82MB、system.sfs 899MB が置かれていた。
Android OSを起動してストレージを見ると 6GBであったが、data.img は 2GB であるから、正しくは 2GB かもしれない。 本格的に使うにはこの data.img のサイズを 20GB程度に変更したい。インストール時に設定できたのかも知れない。 Android OSは Linux であり、Linuxコマンド実行で広げることができるのかも知れない。 記事[3]の場合、Android X86 ではなく、仮想マシン上の Linux(mint) で data.img を拡張している。 ここまで面倒なことをするより、Android X86をインストールしなおす方が楽であろう。 記事[4]によれば、インストール時に容量を設定するようだ。しかし、今回のインストールとは少し異なるようである。
あれこれ記事を読んでみたが、結局、再インストールが無難なようである。再インストールで 2GB を 40GB に変更した。
Android OS が起動するようになった。この後、何かと設定が必要になる。
まず、Wi-Fiにつないだ。メール(Gmail)は Googleアカウントで入るようにした。パソコン、スマホと共通である。
Android Studioで作成したアプリをいかにして転送するか分からない。Dev Tools に開発者向けオプションがある。
Setting > About tablet で Build number を複数回タップすると、 開発者向けオプションが使えるようになる。 そこに USB debugging があるので、これを使えば、 Android Studioでの開発結果を Android X86 に転送できるのであろう。
PC で Android が動くことは確認できた。問題は Android-x86 は現状は Android 9 であること。 スマホ用自作地図アプリは現在 Android 12で動作しているため、Android 9 ではデバッグができない。
現在の Android Studio では Android 9 用のプログラムを開発できなかった。何か手があるかも知れないが。
簡単ではないが、PC で Android 12L を動かせるかも知れない。しかし、Android 12 と互換がないかも知れない。
仮想マシンでも dual boot、あるいは エミュレータ でもいいが、パソコンでデバッグできれば、 バッテリ消耗の不安が消える。
Android-X86 を one netbook にインストールした。 ファイルマネージャー+をインストールして、IPアドレスを確認すると 192.168.100.109 であった。 DHCP による割り当てのため、アドレスが変わることもありうる。
Android Studioをインストールしたパソコンから Android x86 に接続するには adb connect 192.168.122.163 を実行する。
c:\map>cd C:\Users\hatad\AppData\Local\Android\Sdk\platform-tools C:\Users\hatad\AppData\Local\Android\Sdk\platform-tools>adb connect 192.168.122.163 * daemon not running; starting now at tcp:5037 * daemon started successfully