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Androidエミュレータ LDPlayerによるデバッグ

はじめに

Android Studio付属のエミュレータは8GBメモリ実装のPCでは無理がある。 主にパソコンでスマホゲームを実行するための Androidエミュレータの方が軽い。

LDPlayerの場合、現在のところ Android 9 ではあるが、動作は安定している。

LDPlayerのインストール

Android x86などに比べると、Androidエミュレータのインストールは極めて簡単である。

LDPlayerによるデバッグ

画面設定

[設定]-[詳細設定]の[カスタム]で、X = 1085、Y = 950、DPI = 400 とした。

この設定をスマホ実機に合わせることもできるが、縦に細長い画面となり、 パソコン画面の 1/3 程度しか使わないものとなる。

パソコン画面に合わせて横長にすることもできるが、 現在の作成中の地図アプリはスマホの縦長画面で使いやすいように設計しているため、 画面の見栄えが大きく変わるのは、デバッグに向かない。

このため、横幅をスマホに合わせて、縦方向は実機の半分にも満たないサイズにしている。

スマホ実機は高精細なため、タイル地図(256x256画素)は縦横3倍に拡大(768x768画素)表示しているが、 エミュレータ(下の画面)では、 縦横2倍に拡大(512x512画素)表示している。

タイル画像に含まれる文字は見栄えが悪い

画面下の 154MB、14_14552_6451、©OpenStreetMap協力者 は TextView の文字であるため、 画像データの拡大縮小による文字のつぶれは起きない。

タイル地図画像の拡大をやめた場合は次のようになる。

タイル画像がエミュレータ上の256x256画素であるが、パソコンのハード上の 256x256 画素よりは小さい。 下の画面は LDPlayer ではなく、Windows上の C# プログラムでタイル画像を256x256画素として描画したものである。

おわりに

地図アプリのデバッグ用としては X = 1085、Y = 950、DPI = 400、拡大率 = 2 で良さそうである。 パソコンで実用上使う地図としては、横長の方がいい。

Androidエミュレータを使えば、同じプログラムをスマホとパソコンで動かせる。 それについては、LDPlayer使用経験を積んでから検討したい。

Android-x86 は開発が止まっているが、LDPlayer や NoxPlayer は更新が行われている。 NoxPlayer はβ版ではあるが Android 12 にも対応している。LDPlayer もそのうち登場するかも知れない。

Android Studio付属のエミュレータを使うには 16GBメモリ搭載のパソコンがいるようだ。 また、アプリで使うストレージにどのようにしてデータをセットするのかも分からない。 Androidエミュレータの方が操作しやすい。 地図アプリ開発のために、パソコンを買う気にもなれない。できれば、手持ちの古いパソコンの再利用で対応したい。

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